• 言葉のデザイン

    デザインとコピーライティングの関係はこれまでに何度も話されてきました。いくら優れたコピーでも、そのビジュアルにオリジナリティが無かったり読みにくかったりしたら意味がありませんし、同じようにコンテンツがユーザーに届かないなら、いくら魅力的なページを作ってもユーザーの注意を惹くことはできません。コンテンツ中心の業界で働く私達は、このことを深く心に留めておくべきです。 しかしこれまで話題の中心になってきたことは、マイクロコピー(Webサイトの使い方などの小さなテキスト)やユーザーエクスペリエンスに関する些細な点に関してでした。これらの要素はもちろん必要不可欠ですが、この記事では視点を広げて、悪いコピーの裏にある本質的な間違いにフォーカスしてみたいと思います。 このトピックを選んだのには2つの理由があります。1つは、これを読んだライターがよくある間違いを犯さないようになってもらいたいから。そしてもう1つは、こちらの方が大切なのですが、コンテンツがユーザーエクスペリエンスの重要な要素だと主張したいからです。 以前、エリオット・ナッシュがデザイナーの責任についての記事を書きました。曰く、デザイナー(続きを読む...)

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  • サステナブルWebデザイン

    今までに無いほどカーボンフットプリント(二酸化炭素などの温室効果ガスの排出量)やエネルギー消費量を抑制、削減しようとしている業界が増えており、排気ガスに関する規制は自動車業界や建設業界、さらには電気通信業界などにまで広がっています。しかしインターネットのカーボンフットプリントはコントロール不可能なほど増え続けており、8億3000万tのCO2が毎年排出されています。そしてこの数字は航空業界全体の排出量よりも多いと言われており、2020年までには倍になるとさえ予測されています。 Webデザイナーも環境問題に対してアクションを起こす必要があるなら、今がその時です。 現在、インターネット全体の排出量の40%にあたる、最低でも3億3200万tのCO2排出は、Web制作を行う個人に責任の一部があると考えられています。個人が負うべき責任というのは小さいものかもしれませんが、それでもCarouselや高解像度の画像、その他の多くの部分でエネルギー使用量の高いWebサイトを何年も制作してきました。例えれば、ハイブリッドの自動車や、場合によっては自転車で十分ニーズを満たせるところに、巨大な戦車を提供してい(続きを読む...)

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  • コンテンツ オーディット:コンテンツの理解を深める方法

    現在では数え切れないほどの企業が10年から20年分のWebコンテンツを持っています。何度も行なわれたWebサイトリニューアルの中で棚の奥深くにしまわれたもの、サブメニューのサブコンテンツとして行き場を失ったもの、CMSのビジュアルエディターで作成された過剰なHTMLに埋もれたものも含めて、膨大な量のコンテンツがあるでしょう。 このようなコンテンツの状態を「散らかっている」と感じるでしょうか? 実際は散らかるどころの話ではなく、こういった古いコンテンツはリニューアルプロジェクトの終盤で顔を出し、新しいデザインやコンセプト全てを台無しにするようなことがよくあります。 しかし、前もって既存のコンテンツへの理解を深めておけば、それら古いコンテンツを新しいページに組み入れることが可能になるでけでなく、何に対してデザインすべきかという実際のシナリオを意識することで、デザイン全体がより力強くなり、陳腐化したコンテンツを排除することも可能になります。 今回は古いコンテンツと敵対するのではなく、うまく利用する方法を紹介します。 「知らないこと」の害 新しいプロジェクトに入ると、コンテンツを深くまで理解す(続きを読む...)

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  • デザインとユーザー行動

    もし誰かから、「こんな良いサイトをデザインしたのに、誰も見てくれないんだ。なんでだと思う?」なんてことを聞かれたらどう答えますか? A/Bテストやユーザビリティテストを勧めたりするでしょうか? 多くの人は様々な指標をテストして、ユーザーがサイトに留まらない理由を理解しようとします。このような状況を見ていると、たまに分析に時間を使いすぎていて常識的な判断ができていないのではないかと感じることがあります。もちろん、分析を否定しているわけではありません。分析に頼りすぎているために、目の前にある問題が見えていないことが多すぎると感じるのです。 もし、ユーザーがサイトを離れるのは、そのWebサイトがそうデザインされているからだと伝えたらどうでしょう? きっと驚かれると思うでしょうか? デザインの考え方を根本から変えるような考えだと思われたら、それはそれで素晴らしいことですが、でも、もし本当にそのサイトがユーザーを追い払うようにデザインされていたとしたら、またユーザーが留まる理由を見つけられないようにデザインされていたとしたら、どうすれば良いのでしょうか? フィードバックが欲しいなら・・・ 私は自(続きを読む...)

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