• FacebookとLinkedIn – 寄付とボランティアの新機能

    最近、FacebookとLinkedInでNPO向けの新サービスが続々とリリースされました。Facebookでは寄付を簡単に行なうことのできる「Donate Now(今すぐ寄付)」ボタンが提供され、またLinkedInではボランティアの募集や検索を行なうことのできる新サービスがリリースされています。 日本での本格的なリリースはまだですが、人材やスキルが不足しがちなNPO団体にとって特に役立つものになるでしょう。この記事では、この2つの機能について紹介します。 Facebookの寄付ボタン Facebookのニュースリリースによると、「今すぐ寄付」ボタンはニュースフィードに表示される投稿とFacebookページのトップに表示され、ユーザーは寄付額と支払い情報を入力するだけですぐに寄付できるようになるということでした。決済システムにはFacebook決済が使われているため、予めFacebookにクレジットカード情報を登録しておくと更に簡単に寄付できるそうです。 Webサイトにクレジットカード決済システムを組み込んでいるNPO団体はまだまだ少ないと思いますので、この機能は多くの団体に新しい寄(続きを読む...)

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  • Webサイトを評価する – ヒューリスティック評価

    「ヒューリスティック評価」という言葉を聞いたことがあるでしょうか? これはユーザー中心設計のユーザビリティ評価手法の1つで、経験則により導かれた評価基準に従ってアプリケーションのユーザビリティを評価する手法です。 「経験則」と言うと、その分野のプロでないと出来ないことのように聞こえますが、ここで言っているのは個人の経験ではなく、歴史の中で良いと証明されてきた基準をもとに評価を行なうという意味です。 もちろん、その分野で経験を積んだプロであれば、的確な評価が出来るようになりますが、「ヒューリスティック」という言葉に、「正しい答えではないが、ある程度のレベルで正解に近い答えを得ることが出来る方法」という意味が含まれるように、一定のレベルの評価基準があれば、誰でもこの評価手法を活用することが出来るのです。もともとはシステムやアプリケーションを評価するための手法でしたが、Webサイトの評価にも応用することが出来ます。 この記事では、そんな評価基準を紹介したいと思います。 ユーザビリティヒューリスティック まず、ジェイコブ・ニールセンの10のヒューリスティックです。これは個々のガイドラインという(続きを読む...)

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  • コンテンツもモバイルに

    モバイルの変化に追いつくのは大変です。企業はモバイル向けのコンテンツやサービスを作ろうと重い腰を上げ始めましたが、大半はまだモバイル戦略の必要性を調べ始めた段階でしかありません。しかしその間にもユーザーは、進化し続けるスマートフォンやタブレットを使って、タップ、ピンチ、ズームといった指の動きを駆使しながら、PC向けに作られたサイトを見続けているのです。 モバイルの動きの早さは、政府や公共サービスといった意外な場所でも見られます。オバマ大統領は、少なくても2つの連邦政府のサービスを、2013年中にモバイルデバイスで使えるように指示したといいます。 コンテンツをモバイル向けに最適化するという作業はデジタル政府戦略の一部で、アメリカ国民により良いサービスを提供するための先進的なプラットフォームの構築を目指しています。この戦略では、いかに政府のサービスを国民全体に効果的に、効率的に提供できるかという点について、様々な分野でアウトラインを定義していて、その中には政府機関がテクノロジーやリソースを効率良く共有するにはどうすれば良いか、またプライバシーやセキュリティをどのように維持するかといった内容(続きを読む...)

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  • 言葉のデザイン

    デザインとコピーライティングの関係はこれまでに何度も話されてきました。いくら優れたコピーでも、そのビジュアルにオリジナリティが無かったり読みにくかったりしたら意味がありませんし、同じようにコンテンツがユーザーに届かないなら、いくら魅力的なページを作ってもユーザーの注意を惹くことはできません。コンテンツ中心の業界で働く私達は、このことを深く心に留めておくべきです。 しかしこれまで話題の中心になってきたことは、マイクロコピー(Webサイトの使い方などの小さなテキスト)やユーザーエクスペリエンスに関する些細な点に関してでした。これらの要素はもちろん必要不可欠ですが、この記事では視点を広げて、悪いコピーの裏にある本質的な間違いにフォーカスしてみたいと思います。 このトピックを選んだのには2つの理由があります。1つは、これを読んだライターがよくある間違いを犯さないようになってもらいたいから。そしてもう1つは、こちらの方が大切なのですが、コンテンツがユーザーエクスペリエンスの重要な要素だと主張したいからです。 以前、エリオット・ナッシュがデザイナーの責任についての記事を書きました。曰く、デザイナー(続きを読む...)

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