• コンテンツモデリング

    前回の記事ではコンテンツストラテジストのマスタースキルについての話をしましたが、今回は私のお気に入りのスキルについての話です。私は最近、コンテンツモデルがコンテンツストラテジーの最も重要なスキルの1つだと考えるようになりました。コンテンツモデルは、コンテンツの意図やステークホルダーのニーズ、ユーザーエクスペリエンスデザインの要求事項を、CMSの開発者が構築できる機能に翻訳する時に使われます。コンテンツモデルは、コンテンツビジョンを実現する手助けをしてくれるのです。 コンテンツモデルとは? コンテンツモデルでは、あるプロジェクトで要求される全てのコンテンツタイプについて記述します。これにはそれぞれのコンテンツタイプの詳細な定義や、コンテンツタイプ同士の関連などが含まれます。全体的な構造を記述するために組織図スタイルのダイアグラムを使ったり、スプレッドシートを使って詳細な情報を記述したりします。どのレベルの情報をモデルにするかは、そのモデルをどんな目的のために使うかによって決定します。 シンプルな組織図スタイルのコンテンツモデル 上のモデルは、音楽関連のWebサイトで使われるコンテンツタイ(続きを読む...)

    続きを読む
  • コンテンツストラテジストと何でも屋

    コンテンツストラテジーの専門家達は、この分野に関する様々なことを定義し、戦略や戦術を開発し、関連分野とコラボレーションする新しい方法を見つけてきました。これらは全て、新しく始まったばかりの分野にとって大切なことですが、前に進み続けるにはある問いに答えられなければいけません。 それは、「コンテンツストラテジーを極めるとはどういうことか?」という問いです。 私達はコンテンツ製作者のビジョンに命を吹き込むために、コンテンツやコンテンツ同士の関係を戦略的に考えられなければいけません。 コンテンツストラテジーを極めると、単なるエディトリアルストラテジー(編集戦略)を超えた視点でコンテンツ戦略を考えることが出来るようになります。そこには、関連する全てのチームとのコミュニケーションも含まれます。もし他チームと目指すものが違っていた場合は、持てる全ての交渉術を駆使し、コンテンツの意図を他チームにも伝わるように説明し、普段全く関わりの無いチームの人々を説得しなければいけません。そして、そのためには高度なコンテンツストラテジースキルが必要になります。 コンテンツストラテジーの基本:編集者でない人のためのエ(続きを読む...)

    続きを読む
  • コンテンツストラテジーはデータの哲学

    「コンテンツストラテジー」という言葉を知っているでしょうか? これは私の肩書きですが、私自身も説明に困ることがよくあります。多くの人はこれがどんな意味なのか知りませんし、さらに多くの人は間違って解釈をしたまま会話を続けるような、そんな言葉です。多くの人はコピーライティングと関係のあるものだと思うらしいのですが、実際は正解には程遠い答えです。 このように言われた時は、「コンテンツストラテジーをコピーライティングと呼ぶのは、情報アーキテクチャをデザインと呼ぶのと同じことだ」と答えることにしています。そしてその時はいつも、Webが普及し始めた時は「情報アーキテクチャ」という言葉も同じように、誰もその意味を知らないで使っていたのを思い出しています。 このコミュニケーションギャップで皮肉なところは、コンテンツストラテジーの一番の目的は「言葉とデータを使ってしっかりとしたコンテンツを作り、価値のあるインタラクティブな体験を提供すること」だという点にあります。私達はそのために、コミュニケーションのあらゆる側面について深く理解していなければいけないのです。 それでは、どうして「コンテンツストラテジー」(続きを読む...)

    続きを読む
  • 「いいね!」で命は救えない – UNICEFキャンペーン

    「いいね!」で命は救えない。 “Likes don’t save lives.” UNICEFスウェーデンの新しいCM「Likes don’t save lives」がMarshableの記事で紹介されています。このCMでは、スラムに住むラヒムという病気の男の子が、自分がいなくなったら誰が弟の面倒を見るのかと問いかける一方、UNICEFスウェーデンが17万いいね!を獲得し、夏には20万いいね!に到達するだろうから将来を心配していないと言う、「いいね!」ボタンの意味を問う辛辣な内容です。 一般企業を始め多くのNPO/NGOまでFacebookの「いいね!」を獲得しようとマーケティング施策やキャンペーンを実施している中で、UNICEFはその効果に疑問を投げかけ、「いいね!で命は救えない。命を救うのは寄付である。」と鋭いメッセージを投げかけています。 この「Likes don’t save lives」シリーズには他にもレストランでの食事を「いいね!」で払おうとする男の話や、セーターを「いいね!」で買おうとする話等があり、「いいね!(続きを読む...)

    続きを読む